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Sumire

Author:Sumire
札幌生まれ札幌育ちの道産子。道内公立高校を卒業し、2010年1月渡米、スペイン語を専攻し、2013年12月卒業。
趣味は外国語の勉強とタップダンスと行き当たりばっ旅。在学中に4つの外国語を学び、アメリカを拠点に6カ国で生活しました。座右の銘は「思い立ったが吉日」今日も気ままに生きてます。


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NEWCA Conference

先週末、ニューハンプシャーの大学でおこなわれたNorth East Writing Centers Association (NEWCA) Conference に行ってきました。
その名の通り、アメリカの北東部のライティングセンター関係者が集まるconferenceです。
300〜400人くらい来てたかな?

〜〜ライティングセンターとは〜〜
学生が「書く」スキルを身につけることに重点がおかれているアメリカの大学や高校の多くに、学部から独立した「ライティングセンター」という機関が設置されています。
一言で言えば、レポートや論文作成など「アカデミックライティング」のサポートをする場所で、学部生や院生がメンターとして働いています。

「何について書いたらいいんだろう?」とアイディアを出す段階から、
「集めた情報をどんなふうにまとめたらいいだろう?」と文章の構成を考える段階、
「文法的に正しいか?スペルミスはないか?」と文章校正をする段階まで、
「書く」というプロセスを全般的にサポートするのがメンターの役目です。

「書くのが苦手」という人も、英語が母国語ではない留学生も、書くのは得意だけど誰かの意見が欲しいという人も、ライティングセンターにやってきます。
編集してあげるのではなくて、効果的に書けるようになるためのアドバイスをするのがメンターの役目で、
一人一人の学生のライティングスキルを育成することが目的です。

センター内で、1対1の個別指導をするのが基本のスタイルですが、
メンターが教授と組んで特定のクラスをサポートしたり、
リサーチのしかたや論文の書き方についてのワークショップを開いたりと、
サポートの形はさまざま。

私の大学も含めて、ライティングセンターで「スピーキング」のサポートをおこなう大学も増えてきています。
〜〜〜〜〜〜

土日にかけて二日間、

・大学におけるライティングセンターの役目がどう変わってきたか?
・教授とどのように連携するべきか?
・大学が国際化し英語を母国語としない留学生が増える中で、ライティングセンターでは留学生に対しどのようなサポートをおこなうべきか?
・ライティングセンターで、どのようなスピーキングのサポートができるか?
・ライティングセンターはどのように地域に貢献できるか?

…などなど、様々なテーマのプレゼンがあり、活発な議論が交わされました :)

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↑ 一緒に行った学生と、メイン会場で

このconferenceに初めて参加したのは二年前、私がまだメンターになるためのトレーニングを受けているときでした。
2度目の参加になる今回は、初のプレゼンターとしての参加^^

今インターンをしているNGOの代表と一緒に、「ジェンダー」がスピーキングやライティングにどんなふうに影響するか、それについて教育者ができることは何か、というようなことについてワークショップをおこないました。

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↑ プログラム

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↑ 開始前、ワークショップ会場で

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↑ 途中、参加者に協力してもらい「ディスカッションでよく起こること」の再現スキットをしました

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↑ ワークショップ終了後、ディレクターと二人で


一緒に行った同じ大学・インターンの二人は、2年前、大学の近くの高校にライティングセンターを設立(!)しディレクターをしている学生で、その経緯や、大学と高校のライティングセンターの提携がどうしたら可能か、持続可能な関係を築くために何が必要か、などについてプレゼンしました。

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↑ 会場の前、4人で

たくさんインスピレーションをもらって帰ってきました☆
充実した週末でした^^


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スペイン語という専攻

久々の投稿になってしまいました。日本は新学期の始まりですね!
ニューイングランドは3月末になってようやく春の兆し…と思ったら4月に入ってまた雪が降りました。
エイプリルフール?
早く春になってほしいです。

***

突然ですが、私はスペイン語の専攻です。
でもスペイン語の専攻って何をするの?と疑問に思っている方も多いようです。
スペイン語の文学?言語学?
家族にもよく、「ところで何の勉強をしてるんだっけ?」と聞かれます。

なので今日は少しだけ、スペイン語のプログラムについて。

私の大学では、スペイン語は "Department of Spanish, Latina/o and Latin American Studies" という学部に属しています。

スペイン語、ラティーナ(アメリカにいるヒスパニック移民とその子孫)、ラテンアメリカ研究が一緒の学部なので、スペイン語の勉強もラテンアメリカに比重がおかれていることがわかると思います。

スペイン語は、一言で言えば、文学などのテキストを通じてスペイン語圏(スペイン、南米)の社会・文化・思想を研究する学問、というところでしょうか。
授業は全てスペイン語でおこなわれ、英語で書かれた理論を読むとき以外は、読むのも書くのも全部スペイン語です。

もちろんレトリックの分析が大きな割合を占めるのですが、ここで言う「文化」はとても広い意味の文化で、「読む」「テキスト」は、文学作品だけではなくて、写真や絵などのイメージ、映画やミュージックビデオなどの映像、もっと言えば特定の行動や儀式なども研究対象になります。

特に私はラテンアメリカ専門なので(自分的に)、15〜19世紀のスペインによる植民支配と独立の歴史や、20〜21世紀の南北アメリカの関係を中心に、支配と抑圧のメカニズムとそれに対抗する抵抗の文化とでも言いますか、そういうことについて勉強しています。

例えば先学期取っておもしろかったのは、
「ラテンアメリカの開発(途上)についての再考」というクラス。
経済学の観点から考える「開発・成長」とは全く違う、人文社会学の観点から考える「開発」「開発途上」「成長」の意義。
"desarrollo"(開発、発達、発展、成長)という概念が、20世紀のラテンアメリカの思想家や政治家によってどのように理解され、論議されたか。
ラテンアメリカの文学やアート、映画に "desarrollo" がどのように描かれているか。
そんなことを話し合いました。
ファイナルプロジェクトでは、ラテンアメリカにおける日本のODA(政府開発援助)の役割と、「援助」や「人道支援」がどのように北と南の依存関係を作り出しているか、というようなことについて書きました。

それからこんなクラスもありました。「スペイン帝国の女性」。
このクラスでは16〜17世紀のスペインで、「女性」という性が、法的・宗教的・科学的・哲学的にどのように定義されて、理想的な女性像と「悪女」のモデルがどのように形作られていったか、という話に始まり、
どんな社会制度がどのように女性を支配し、その抑圧に抵抗して決められた型を逸脱した女性―法律や道徳律に背いた女性―の自伝やエッセイなどを読みながら、女性の生き様を読み解いていく授業でした。
修道院を飛び出し、男装して軍隊に入りラテンアメリカまで行き、少尉として先住民と闘ったのち生涯男性として生きることを選んだ Catalina (Antonio) de Erauso。
学問と文芸活動を続けるため結婚を拒否し修道院に入り、弾圧を受けながらも書くことをやめず、女性の書く権利、知識を追求する権利を主張した Sor Juana Inés de la Cruz。
などなど。

今学期取っている「文字と武器:南北アメリカの帝国主義思想と抑圧への抵抗」という授業では、15〜21世紀のスペイン・南アメリカ・北アメリカの関係を、コロンバスの日記からヒップホップ音楽にいたるまで様々な「テキスト」を読みながら勉強しています。
私がファイナルプロジェクトに選んだのは1492年出版のヨーロッパで初めて書かれたラテン語以外の言語(スペイン語)の文法書で、スペイン語を世界に広めるために書かれたその本に帝国主義の思想がどのように反映されているかということについて。あー頭が痛い。

***

言葉には力があります。
日常の解釈や意味を生み出し、思想を作り、現実を作るもので、
歴史は物語の集まりで(スペイン語では「歴史」も「物語」も同じ "historia" という単語です)、
事実が何か、ということよりも、
何が事実としてどのように話されて(書かれて)いるか、
何が話されない(書かれない)のか、
誰が話す(書く)権利を持っているのか、
どうやって話す(書く)権利を取り戻すか、

そんなことを毎日考えながら生きています(笑)

いったいそんな勉強が何の役に立つの?という声が聞こえてきそうですが、
それは哲学の領域なのでここでは省略。

***

専攻の勉強ばかりしているのではなくて、私の大学では、"distribution requirements" と "outside the major requirement" というのがあって、
必ず人文科学、自然科学、社会科学の授業を取ることと、専攻の学部以外で68単位以上履修することになっています。

教養大学なので^^


おまけ☆
そろそろ本棚が必要の図。

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book2

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