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Sumire

Author:Sumire
札幌生まれ札幌育ちの道産子。道内公立高校を卒業し、2010年1月渡米、スペイン語を専攻し、2013年12月卒業。
趣味は外国語の勉強とタップダンスと行き当たりばっ旅。在学中に4つの外国語を学び、アメリカを拠点に6カ国で生活しました。座右の銘は「思い立ったが吉日」今日も気ままに生きてます。


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スペイン語という専攻

久々の投稿になってしまいました。日本は新学期の始まりですね!
ニューイングランドは3月末になってようやく春の兆し…と思ったら4月に入ってまた雪が降りました。
エイプリルフール?
早く春になってほしいです。

***

突然ですが、私はスペイン語の専攻です。
でもスペイン語の専攻って何をするの?と疑問に思っている方も多いようです。
スペイン語の文学?言語学?
家族にもよく、「ところで何の勉強をしてるんだっけ?」と聞かれます。

なので今日は少しだけ、スペイン語のプログラムについて。

私の大学では、スペイン語は "Department of Spanish, Latina/o and Latin American Studies" という学部に属しています。

スペイン語、ラティーナ(アメリカにいるヒスパニック移民とその子孫)、ラテンアメリカ研究が一緒の学部なので、スペイン語の勉強もラテンアメリカに比重がおかれていることがわかると思います。

スペイン語は、一言で言えば、文学などのテキストを通じてスペイン語圏(スペイン、南米)の社会・文化・思想を研究する学問、というところでしょうか。
授業は全てスペイン語でおこなわれ、英語で書かれた理論を読むとき以外は、読むのも書くのも全部スペイン語です。

もちろんレトリックの分析が大きな割合を占めるのですが、ここで言う「文化」はとても広い意味の文化で、「読む」「テキスト」は、文学作品だけではなくて、写真や絵などのイメージ、映画やミュージックビデオなどの映像、もっと言えば特定の行動や儀式なども研究対象になります。

特に私はラテンアメリカ専門なので(自分的に)、15〜19世紀のスペインによる植民支配と独立の歴史や、20〜21世紀の南北アメリカの関係を中心に、支配と抑圧のメカニズムとそれに対抗する抵抗の文化とでも言いますか、そういうことについて勉強しています。

例えば先学期取っておもしろかったのは、
「ラテンアメリカの開発(途上)についての再考」というクラス。
経済学の観点から考える「開発・成長」とは全く違う、人文社会学の観点から考える「開発」「開発途上」「成長」の意義。
"desarrollo"(開発、発達、発展、成長)という概念が、20世紀のラテンアメリカの思想家や政治家によってどのように理解され、論議されたか。
ラテンアメリカの文学やアート、映画に "desarrollo" がどのように描かれているか。
そんなことを話し合いました。
ファイナルプロジェクトでは、ラテンアメリカにおける日本のODA(政府開発援助)の役割と、「援助」や「人道支援」がどのように北と南の依存関係を作り出しているか、というようなことについて書きました。

それからこんなクラスもありました。「スペイン帝国の女性」。
このクラスでは16〜17世紀のスペインで、「女性」という性が、法的・宗教的・科学的・哲学的にどのように定義されて、理想的な女性像と「悪女」のモデルがどのように形作られていったか、という話に始まり、
どんな社会制度がどのように女性を支配し、その抑圧に抵抗して決められた型を逸脱した女性―法律や道徳律に背いた女性―の自伝やエッセイなどを読みながら、女性の生き様を読み解いていく授業でした。
修道院を飛び出し、男装して軍隊に入りラテンアメリカまで行き、少尉として先住民と闘ったのち生涯男性として生きることを選んだ Catalina (Antonio) de Erauso。
学問と文芸活動を続けるため結婚を拒否し修道院に入り、弾圧を受けながらも書くことをやめず、女性の書く権利、知識を追求する権利を主張した Sor Juana Inés de la Cruz。
などなど。

今学期取っている「文字と武器:南北アメリカの帝国主義思想と抑圧への抵抗」という授業では、15〜21世紀のスペイン・南アメリカ・北アメリカの関係を、コロンバスの日記からヒップホップ音楽にいたるまで様々な「テキスト」を読みながら勉強しています。
私がファイナルプロジェクトに選んだのは1492年出版のヨーロッパで初めて書かれたラテン語以外の言語(スペイン語)の文法書で、スペイン語を世界に広めるために書かれたその本に帝国主義の思想がどのように反映されているかということについて。あー頭が痛い。

***

言葉には力があります。
日常の解釈や意味を生み出し、思想を作り、現実を作るもので、
歴史は物語の集まりで(スペイン語では「歴史」も「物語」も同じ "historia" という単語です)、
事実が何か、ということよりも、
何が事実としてどのように話されて(書かれて)いるか、
何が話されない(書かれない)のか、
誰が話す(書く)権利を持っているのか、
どうやって話す(書く)権利を取り戻すか、

そんなことを毎日考えながら生きています(笑)

いったいそんな勉強が何の役に立つの?という声が聞こえてきそうですが、
それは哲学の領域なのでここでは省略。

***

専攻の勉強ばかりしているのではなくて、私の大学では、"distribution requirements" と "outside the major requirement" というのがあって、
必ず人文科学、自然科学、社会科学の授業を取ることと、専攻の学部以外で68単位以上履修することになっています。

教養大学なので^^


おまけ☆
そろそろ本棚が必要の図。

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